医療崩壊は多極的に起こるのでは?
こんにちは!t-nakaです。今回は真面目な話になります。
2040年に向けて大きく変わろうとしているのはご存じでしょうか。2028年度までに急性期などを含めた集約化、特に『高齢者救急・地域急性期機能』と『急性期拠点機能』に分かれます。また、今年の診療報酬改訂で救急搬送数が入院料に直結する形になりました。なので、巷で言われているのは、なんちゃって急性期病院のがんなどの特定疾患の専門病院はやばいのではと言われています。個人的には特定機能病院になれないがんセンターは今後ヤバいと思ってます。
また、コロナ禍以降の診療報酬はEBPM(Evidence-Based Policy Making)よりになってました。病院のコロナ患者受け入れる詐欺で一部の病院が潤うようになってしまっていたので、仕方ありません。今までは声の大きさで決まっていたところですが、厚労省も客観的なエビデンスを求めるようになってきたように思えます。また、ビックデータから抽出することも容易になったので、某病院のような過剰な検査/治療は今後何かしらあるかと思います。生活保護の実態調査もようやくおこなわれてきて、様々な変革が2028年度までに起こるでしょう。
いままでは医療崩壊といえば地方の過疎地で人口減のところが起きて、その再編をどうするかといったところに焦点を当てることが多かったですが、都市部の方がヤバいのではと最近考えるようになってきました。その理由は何点か。
・報酬
医師はまだ給与が良いかもしれませんが、コメディカルはヤバいかと思います。確かにコメディカルも地方よりも都市部の方がいいですが、比較はそこではありません。同じところに住んでいる同世代と比較してが問題になるかと思います。地方は公務員などが給与水準がいいように、医療関係も比較的よいです。反対に、都市部は他が給与が上がっていますが、医療者はそこまで上がっておらず、労働者不足+流動性で、他の業種に逃げていくのではと思いました。デフレ期には会社員をやめて看護師などもあったかもしれませんが、逆のことが起こると思います。さて、どのくらい急性期病院に人が残るでしょうか。しかも、やはり急性期は優秀な方が多いです。
・医療需要のピーク
病院はRC造なので使用期間は30年~50年くらいとします。病院自体の寿命と2025年(2025年問題)~2040年頃が医療需要のピークになるであろうという意識のもとで、地域差もあると思いますが、コロナ禍以前に再編・設備投資を行ってきました。ところがコロナ後は建築費の延びと金利上昇で同じ建物なのにトータルでの費用が約2倍になってしまいました。これからも医療需要が増えていく都市部は全国一律の診療報酬で設備投資ができるのでしょうか?
・多様性と生成AI
多様性の代価は医療費には含まれていませんので、現場の労働者のサービスになることが多いです。また、特定の性別を指定することや特定の人を拒否する権利などに見合う代価となっていません。診療所まではサービスでもいいかと思うんですけど、病院は構造的にサービスではなく、インフラなんですよね。みんなで大事に使っていかないといけないものなんですよ…。以前はインテリジェンスの高い人だけが原著論文を引っ張ってきて、いろいろ説明して対話といった感じで治療することがが多かったのですが、最近はAIで聞きかじりの知識でなぜか自信満々で来る人がちらほらでてきたんですよね、しかも、全体が分かっていないので、頓珍漢で対話にならないことも多いです。地方ですら、こんな感じなので、都市部はヤバいと思います。
・インフラを支える矜持と過当競争
結局、辛くても急性期の病院を支えているのはインフラを支えようという矜持なんですよね。この矜持は医師だけではなく、コメディカルもある一定数もってもらわないと病院お維持が難しいんですけど、故郷や他所から来たとは言え地域の貢献するという感覚はインフラに置いて重要かと思います。都市部では病院ごとに治療法が異なっていたりしますが、最初にかかった診療所でどこ系列の病院になるか決まっていて、かなりの過当競争になっているところもあります。デフレ時代は過剰な設備投資でも集客できたかと思いますが、今後は維持コストなども含めてかなり厳しくなるのではと思います。
以上で、やはり医療においてもデフレからインフレで逆回転が起こっているものと思いますし、生成AIや多様性などの負担も同時にきてしまいました。この逆回転は地方より都市部の方が影響は大きく、実際にヤバいのは都市部ではないかと思うようになりました。地方はすでにヤバいのは分かっていて、住民も覚悟しているんですけど、危機意識や覚悟も都会の人たちも持ってくれるかな~。