本業と大家業について考察してみる。
こんにちは。t-nakaです。医療と大家業はかなり性質が似ており、今回はそちらについて考察してみたいと思います。まず、どちらもほぼ内需であり、人口にかなり影響を受けること。そして、長期ビジョンが必要なことです。地域の基幹病院であれば、コンクリート造ですし、30-40年先を見据えなくてはいけません。大家業も土地を売却しない限り、長期戦略が必要かと思います。
ここで、自分の住んでいるところと過疎地外勤先を例に出して考察してみたいと思います。患者はほとんど65歳以上ですので、老年人口の推移を比較していきたいと思います。
①居住地 2005年→2020年→2040年:100→140→149
自分が研修医になった頃と比べてだいぶ常勤が増えているなという印象がありましたが、人口推移をみるとそれだけ医療需要が増えたからと考えられます。今後20-30年はまだ横ばいということを考えるとそのうち下り坂なのはわかりますが、需要はまだまだあるのはわかります。とりあえずポジション取りをそつなくやれば定年まで問題なさそうです。しかし、生産年齢人口は40年で2/3になります。高齢者の医療費負担を2割に引き上げて、75歳まで働いてもらわないと(健康年齢=定年)社会が持たないと考えるのは納得です。そして、理系の偏差値高いのは医者ではなく、もっと別の道を選択してもらうようにしないとヤバい気がします。不動産に関してはいよいよ高齢者をターゲットにした賃貸業を考える必要があるかもしれませね。
②過疎地 2005年→2020年→2040年:100→89→58
今後20年で老年人口ですら急速に減少していきます。患者も少なくなっているのに、働き方改革の影響で外から割の高いバイト医に当直に来てもらわなくてはいけない状況で公立でなければとっくに倒産しているかと思います。老朽化した病院を立て直すように住民が要求しており、そういう過疎地の病院はたくさんあるんだろうなと思いました。また、病院を閉めたとしても今度は病院職員の働き場所も考えないとだめですからね。
なんかこういうことを書いていたら、人口が急減するのがわかっているのだから良いタイミングで不動産を売却してもよいのかな~とも思ってきました。その地域の老年人口が減り始めてきたらいよいよ世帯数も急減してくると思いますし、その時がタイミングかもしれませんね。