医療崩壊とプロフェッショナリズム
こんにちは!t-nakaです。都市部の救急医療は崩壊してますね…。まあ、時期に地方も後追いするでしょう。
そもそも日本の医療機関は経営母体も違うし、医師の人事権もあるわけではないし、厚生労働省に医療職の人事権はなく、診療報酬を改訂することで調整するしかないのですから、結局は緊急事態宣言と同じ要請までで、別に従わなくても罰則があるわけでもないですからね。ネットやテレビで医療機関の充実をなぜしないんだ?なぜ政治家はできないんだというやつがいますが、できるわけないでしょう人事権がないですから、仮にそんな病院を立ててすすんで働く人がどれだけいるのでしょうか?自衛隊の災害派遣とは勝手が違うのがわからないのでしょう。大学の看護師が点滴をするまでにどれだけの年月をかけたか、医療の仕組みを変えるには少なくとも5年以上かけてないと難しいですね、どこかの国のように上からの命令は絶対ではないのがこの国ですから。
医学教育においてプロフェッショナリズム教育が謳われてしばらくたちますが、情勢の変化によって医局制度も崩壊し医師個人個人の自由度が高まるにつれ、地位専門職であった医師は職業専門職になってしまいました。医師として地域/社会に貢献するよりもコスパのよい生き方を目指すのが多数派でしょう。いわゆる働かない医師問題でもいかに楽なポジションにつくかを目標にしている方もいますからね。ほかの医療職も医師ほど自由度はないにせよそんなもんでしょう。もともとやる気のある人は限られていて、そんな人たちが頑張っているわけですから、政治として医療に対して現状できることは少数派の頑張っている人がバーンアウトしないようにするくらいじゃないですかね、医療の拡充は無理っすよ。
医療崩壊を食い止めるのは困難、崩壊している今どうする?社会的なダメージを最小限にするように介入するか、それとも流れに身をまかせるか。それこそ70代と家族のいる40代をどちらを優先すべきかなど倫理的なことを考えねばなりません、医療資源は限りがありますから。社会的トリアージについて、なぜマスコミは議論しないのでしょうか。社会的な損失を考えるのであれば40代男性を救うべきかもしれないが、人の命は平等という観点からするとそういったことは良くないかもしれない。マイケルサンデルのこれから正義の話をしようの感じでいろいろ討論してみるのがおもしろいのかなと個人的には思います。NHKやってくれないかな~、まあ40代を優先すべきって言った人が炎上するから議論にならないか。