後医は名医、政治は難しい
こんにちは、t-nakaです。ついに都内で約1300人/日で速報が出ましたね。たかが1万人に1人の印象かもしれませんが、あくまで新規感染者なのでこれが3か月続くと100人に1人という割合になります。当たり前ですが、日本での自然災害の被災者数とは異なると思うので、このあたりの数字の多角的な捉え方ができるように報道の仕方を工夫してほしいと思う次第です。
急増したのはgo toのせいだとか、外国人を入国させるからだとか、夜の店を開けているからだとかありますが、正確なことはわかりません。そして後からいろいろいうことは簡単です。後医は名医とあるようにあとからいろいろこじつけようと思えばできるからです。むしろ、GWまでの緊急事態制限をしていなかったら、それくらい爆発的に増えていたかもわかりませんし、過去の対策についてしっかり評価したうえで今後のことを考えていく姿勢が必要かと思います。
ただ、政治の仕方がほんとに正しかったか評価するのは難しいと最近感じます。人の健康ですら複雑系であり、理論上は正しいかもしれないが、人に対しての治療法がほんとに正しいかわからない。だから2群にわけて統計学的な解析をして真値を導いたりする。なので、同じような複雑系である社会の政治方針も2群にわけて比較すれば正解がわかるかもしれないが、そんなことは不可能。実際には科学的な評価も難しく、結局のところ声の大きさで決まってしまう。現代の高齢化社会だってそうだろう、もしかたら第一次ベビーブームが来た時点で高度成長という栄華と高齢化社会という衰退は定められた運命だったのかもしれない。ほかにもいろいろな要素が絡んでくるだろうが、所詮、政治家の良し悪しなんて誤差の範囲に過ぎないのかもしれない。コロナ新時代の提言2で印象にあったのが人は目の前の危機よりも将来の漠然として楽観的な観測を期待するという言葉であった。つらい時こそ、冷静に我慢強くなくては、ましてや相手は変異しやすいウイルスだ。