大学病院の正規雇用になってわかったこと part 2
こんにちは。t-nakaです。コロナの終息の兆しが見えないですね。ってか来年の東京五輪もどうなるか気になるところです。さて、下記の記事の続きです。
大学病院の正規雇用になってわかったこと part 1
・福利厚生に関して
医員は非常勤の1年更新ですから、最低限といったところです、通勤手当はでますが、住宅手当・扶養手当はありません、正規になると国家公務員に準じた諸手当があります。年金に関しましても厚生年金から厚生年金+退職等年金(昔の共済年金)になります。標準報酬月額も30万⇒53万になりますので、年金はそれなりに期待できるかもしれません。確定拠出年金の掛け金は23000円⇒12000円になります。医師においてあって無いような有給休暇ですが非正規であれば半年後に10日間その後1年ごとに少しずつ増えていく、正規であればいきなり20日間もらえます。また、学会出張も非常勤であれば発表者でなければいろいろ認められなかったですが、そのあたりはしやすくなったかと思います。
・労働時間・兼業に関して
非常勤であれば、大学病院の定める労働時間外でしたら何時間兼業しても、また不動産投資の会社を設立して役員になっても何も問題なしというか、届け出る必要なし。正規であれば裁量労働制なので、重役出勤・早々に退勤も可能。臨床の現場に出ている以上はそんなふざけたことをしている人はいませんけど。また、勤務時間内の兼業についても週10時間以内の定めがあったり。当直についても兼業時間に含む含まないといったことが所属により変わったり、単発の場合は問題ないが、恒常的だと問題だったり、このあたりは働き方改革で当直バイトに関してもいろいろめんどくさくなっています。ただ、病院所属ではなくて医学部所属は当直に関して少しぬるいのでその点はラッキー。不動産投資に関しては要注意です。事業規模の場合は書類の提出を求められます。あくまで他者が管理していることが前提となりますので、会社の役員とかは厳しいかもしれません。自分も管理会社と青色専従者ということでやっとこさ許可がおりました。今後も可能であれば拡大していく予定なので、青色専従者もいないと厳しかったかもしれません。帳簿管理や物件の調査や買付を行うことは原則しないことになりますからね。逆に青色専従者給与額に関して税務署から突っ込まれたとしても、正当な返答になるので、それはそれでよしとしましょう。
Comment
こんばんわ。ためになる内容ありがとうございます。
突然の質問失礼します。
私も地方大学に勤務しながら不動産投資(アパート1棟)を開始したばかりの医師です。
大学病院で事業的規模の不動産投資はNGなのかと思っておりましたが、先生のブログを見て、目からウロコが落ちました。大学に申請すれば承認が下りる可能性があるのですね。
事業的規模となる事前に申請されたのですか?
よろしければご教授いただければ幸いです。
こんばんは。ブログ初のコメントありがとうございます^^
万次郎さんは地方大学勤務とのことで一番見て欲しかった方の目にふれるようになり、2年半コツコツと頑張ってきたかいがありました。
自分の場合ですと、医員中に事業規模⇒個人事業の開業届と青色申告書を提出し個人事業主に⇒助教採用時に大学職員兼業規程を確認し、採用後すぐに総務課に申請の流れです。なので、申請を事前にしなくても、全く問題ありませんでした。大学による違いもあるかもしれませんので、念のため兼業規程と総務課に確認してもいいかもしれません。おそらく追加購入後に事業規模となっても兼業の要件(自主管理でないこと)を満たしており、事後にしっかりと申請すれば全く問題ないかとは思います。
承認も所属長決裁は必要なく学長だけでよく、基本的に総務課とのやり取りでしたので、教授も含め医局員の人は私が不動産をやっていることはしりません。医局秘書さんは書類のやり取りをお願いしていたので、中身等を確認していればしっているかもしれませんが…
早速のご回答ありがとうございました。事業的規模に拡大するのは、大学病院では無理なものとなかば諦めておりました。本当に有益な情報ありがとうございました。闇の中に光が届いたような思いです。重ね重ねありがとうございます。