オリンピックと選挙
こんにちは。t-nakaです。ついにオリンピック開幕ですね。無観客開催でこの際にいろいろビジネスをしようとした人には大打撃かと思います。オリンピック関連のちょいぼったくりの公式関連グッズの在庫がやばいのではないかと思います。特にイオンや生協等でも販売され始めた公式マスコットキャラ関連や競技会場で売る予定であったであろう競技関連ごとのグッズ、数万円する浴衣など明らかに外国人にしか売れないようなものなどは厳しいんじゃないかなと思います。観光で特需という思いがあったのでしょうが、国内の特需も期待できず壮大にコケましたね…
正直なところ、開幕直前で魔女狩りのようなことも行われていて、オリンピックという祭りごとにむけて国民全体が一致団結には程遠かったのでしょう。ある人は政治家のせいにし、ある人は飲食店のせいにし、またある人は医療の専門家の陰謀とし、ネット社会になり、アメリカにしろイギリスなどいろいろな国が分断の危機について報道されていましたが、日本にとって分断の象徴がこのオリンピックになってしまうのではと思うくらいです。
さて、いろいろな人が野球やJリーグや練習試合では有観客なのになぜオリンピックは無観客なんだと言いますが、自分なりに少し考えてみました。Jリーグやプロ野球はプロスポーツなので政府が関与している雰囲気はないので、クラスターが起きようが、感染増につながろうが政府への影響は少ないかと思います。しかし、オリンピックはどうでしょうか、オリンピックが感染拡大時期と重なり、ここで有観客でやり、実際には有観客の因果もどこまであるかわかりませんが、感染がさらに拡大したらマスコミや現在魔女狩りが行っている人は間違いなくオリンピックをスケープゴートにするでしょう。
上記のグラフは今年の国勢調査と前回の衆議院選の投票率から作成しました。少し資料の時期のずれはおいといて、重要なのは最後の投票数全体に占める割合です。選挙はみんなでいい国にしようという思考よりも国民のご機嫌取りになってしまっていますので、このあと衆議院選挙を控えているとなると、60歳~70歳代のウケがいい方法を取らざるを得ません。60歳以上でもオリンピックを見に行きたい人がいると考えるかもしれませんが、東京の世代別の人口だと40代>30代≒50代>20代>70代>60代で実際に東京に住んでいる高齢者はそこまで多くなく、わざわざ他地域から緊急事態宣言が出ている場所へいく60代以上はそんなにいないかと思います。60代以上は散々重症化するリスクについて報道されていましたからね…
IT革命でマスメディアが民主主義に与える影響が削がれ、個人が自由に発信できるようになり、ごく一部の意見がさも全体の意見かのように錯覚することも多く、衆愚政治化がさらに加速してしまうのか、それともマスメディア時代よりもよくなるか、動向に注意したいですね。ちなみに個人の意見として、オリンピックの無観客に関しては医療者としては仕事を増やされたくないから賛成ですが、スポーツを愛するものとしては反対です。金にならなければどの分野も発達していきませんから。戦争とは違うのだからゴールをはじめに決めておいて(オリンピックは開催・国内の観客はOKなど)、それに向かうための方略を考え行動したほうが、もう少し国民が一致団結できたのにな~と思います。いちいちあれもこれも聞いていてその都度変えていたら、一貫性はないしある特定の人から嫌われても仕方ないと割り切ってやることが重要ですよね。衆議院選挙もオリンピック後でそういう戦略でもよかったのではといまさらながら思います。